【那須】大丸温泉旅館

大丸温泉旅館に３度目の正直で入ることが出来た。雪の降る中行った時は改築工事で入れなかった。その次は２時半の日帰り受付時間を過ぎていてダメだった。

　駐車場から徒歩で玄関へ向かう　　　　　この川の上が露天風呂？

落ち着いた和風の玄関を入ると左に日帰り客専用の入口があり、下駄箱に履き物を入れスリッパに履き替える。フロントで入浴料金を払い、周囲を見回すとロビーの椅子で風呂から出た人達が休んでいる。
正面を左に折れるとすぐ飲泉所が待ち構える温めの湯は柔らｊかなミネラルウォーター風味で匂いも味にも特徴はない。桜の湯の成分表も貼ってある。
廊下を右に折れ階段を上るとすぐ左に曲がる。まっすぐ進んでしまうと女湯方向だ。さらに右に曲がりやっと男湯の入口に着く。
きれいに整った脱衣所は宿だから棚に籠が並んでいる。無論洗面台にはドライヤー完備だ。
ガラスドアと引き戸の二重の入口を過ぎるといよいよ内湯だ。右に浴槽が２つ、左の壁にカランが８つ並ぶ。入った時は客が多く、カランは埋まっていた。内湯は３９～４０℃とぬるめだ湯口で味匂いを確認すると飲泉所と変わらない。

窓の外はすぐ評判の露天風呂、「川の湯」が待ち構えている。ガラスドアの出入り口があるが、内湯の窓からも露天に出られる。そのすぐ先がもう川の湯だ。

さすがに川だけあって底は丸い小石で埋められている。一部岩の部分があり（上の写真で底の黒い部分）、足裏がなまっている私にはそちらの方が歩きやすい。広さは２００㎡以上はあるだろうか。傘型の屋根や打たせも一本落ちている。湯に浸かり落ち着いて見ると下流側は堰で仕切られ、上流から川として流れ落ちている。その上流へ階段が付いているので登ってみると２段に露天風呂が出来ている。なぜか湯の名前の表示はないが、木の仕切がずーっと建っていて女湯も充実しているなと感じた。
露天風呂３つを入ってみると最上流が一番ぬるく、下がるに従い熱くなる。これは不思議だ。それに２段目の湯から下は鉄分の析出があり、川の湯から流れ出た川の底も赤い。下の広い湯では流入部でカナケを感じる味でかなり違う。よく探したら熱い湯の吹き出し口が底にあり、その湯が鉄味だ。後で宿の人に聞いたがこの湯の分析はしてないらしい。

いずれにしても自然の川をせき止めて露天風呂にするには季節ごとの温度管理や増水時の対策など大変だろうなと宿の苦労を思わずにいられない。
川の湯全体が混浴で女湯から出てこられるが、この日は男性の入浴客が多いこともあり、女性の姿はなかった。

ここも泊まってみないと宿の真価が分からないのだろうと思った。

＜施設名＞　大丸温泉旅館
＜所在地＞　栃木県那須郡那須町２６９　　　＜TEL＞ 0287-76-3050
＜源泉名＞　桜の湯（他自然湧出多数）
＜泉質＞　単純温泉（中性低張性高温泉）　　　　＜ｐＨ＞　７．１
＜成分総計＞　0.907g/kg
＜泉温＞　７８．６℃　　　　＜湧出量＞　１７７．５リットル/分（自然湧出）
＜立ち寄り時間＞　１１：３０～１５：００（１４：３０受付終了）
＜入浴料＞　大人　１０００円　　小人　７００円

　　2005/7/17