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2006/06/03

【板室】ゆめぐり

山喜荘 江戸や 加登屋
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一郷一会 温泉に入る会のオフ会に光栄にもお誘いいただき、板室温泉の山喜荘に1泊してきた。あのメンバーでどうして板室?と思ったが、行ってみれば、なるほど!と言うべき内容だった。
今、板室温泉温和会加盟の宿に泊まると、加盟9軒の風呂に無料で立ち寄ることが出来る。ただし、午後の決められた時間内に限られるし、宿によって時間は違う。
渡された案内では、

一井屋  14:00~17:00
山喜荘  13:00~15:00
旅館仲久 11:00~16:00
江戸や  14:00~16:00
加登屋  12:00~16:00
山晃館  13:00~17:00
勝風館  12:00~20:00
水清館  12:00~17:00

となっている。全部回ろうとするなら計画を立てて行こう。連泊なら問題ないが。

さてそのゆめぐりだが、山喜荘の部屋に落ち着き、宿の半纏を着込んだ後、専用の巾着を持って早速温泉街の奥にある江戸やに行った。
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玄関から階段を上がったところにある内湯は、石張りで長方形の二つの浴槽で、41.5℃と42.5℃とほどよいぬるゆだ。板室らしい透明で柔らかい湯が浴槽毎に注がれ、掛け流されていた。
すぐ外に露天風呂があるが、これは混浴で、うっかりすると女湯を覗いてしまいそうだ。露天の湯は循環加温されていた。
宿を出る時、雨が結構強く降っていたら女将さんが「傘を使って下さい。色ですぐ分かるから後で山喜荘に取りに行きます」と言われた。緑の蛍光色の傘を遠慮無くお借りした。こういう配慮は嬉しい。

その足で次は加登屋旅館だ。
上の写真の通り、温泉街が狭くなっていて昔からの湯治場の雰囲気を醸し出しているのが加登屋本館だ。残念ながらゆめぐりでは本館には入れず、別館だけだ。(訪ねてみたが無理だった)
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ここの風呂は内湯のみで、窓からは川をはさんで市営日帰り温泉・グリーングリーンが見えている。
あまり風情のない蛇口タイプの湯口から注がれたお湯が上流側の浴槽を満たし、そのオーバーフローが下流側のもう一つの浴槽を満たし、掛け流されている。湯温は43℃と40℃だが、江戸やに比較すると湯遣いがちょっと面白くない。

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打たせがある混浴の風呂があるそうだが、これは宿泊客専用で、ゆめぐり客は入れて貰えなかった。実はこの風呂のことはオフ会参加者のナイジェルさんに聞いたのだが、観察力のあるメンバーがいるオフ会はメリット大だ。

次に仲久に向かうが、オフ会メンバーがたむろしている。聞けば2人ぐらいしか同時には入れないので順番待ちしているとのこと。これは県外から来たメンバーに譲るのが筋だ。
一井屋は既入湯なので、更に山晃館と思ったが、1km弱離れているので、雨の中歩いていくのは辛いのでこの日はあっさり諦めた。


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さて、山喜荘に戻る。この日泊まった部屋は3階だが風呂は2階にある。6畳間に3人が寝るといかにも狭いし、部屋も新しいとは言えない。地形のため館内はかなりややこしい。

風呂は男女別内湯と思ったが、まぐぞーさんの鋭い観察では混浴と女湯だったらしい。貸切対応なのだろうか。
赤い石張りの床に、台形の形をした浴槽は6,7人が入れる大きさだ。窓を開けるとすぐ山で、川は見えない。
専用自家源泉がたっぷり掛け流されている。42℃の温度もちょうどよく、つるスベで柔らかい浴感が素晴らしい。どこがどう違うと表現しにくいが、湯の香り、味ともつんとした刺激が全くない。湯遣いも最高で板室温泉の中でも一番気に入った。
夕食は大広間で宴会形式だが、品数、味とも十分で、あの宿賃(7500円)じゃ申し訳ないようだ。頼めば拘りの日本酒を出して貰えるそうだ。

食後、勝風館に出かけるメンバーもいたし、女性陣が泊まった部屋のポリバスに湯を張ったから、その新鮮な湯に浸かることも出来た。
部屋での酒付きディスカッションはそれはそれは濃い温泉話に終始した。全国の秘湯の細部にわたる話なんだから面白い。温泉マニアには出身があるそうだ。「センター系、宿系、銭湯系」だそうだ。
流れ星の出身はセンター系と言うことになりそうだ。


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翌朝、タバコを買いに出かけたが、自動販売機など見あたらない。何と健康的な温泉街・・・
若旦那にそう訴えたら、無農薬のタバコというのを売ってくれた。ウーーーン。
ロビーには自由に飲めるコーヒーメーカーがあり、入れ替えを待っている時に、先日TVに出たでしょうとメンバーが若旦那に話し掛けた。なんでも宿の家族専用のお風呂があり、それがTVに映ったそうだ。
早速若旦那が案内してくれる。しっかりしたパイプの手摺りが付いたタイル張りのお風呂だ。即撮影会となったのは言うまでもない。頼めば入れて貰えるとのことだが、出発時間が迫っていたから入れず、コーヒーも飲む時間が無くなってしまった。

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栃木県では日光湯元温泉と板室温泉だけが国民保養温泉地に指定されているが、温泉ファンはあまり足を向けない。立ち寄りで入れる宿が少ないせいもあるが、はじめて泊まってみれば、その湯の魅力をあらためて再認識せざるを得なかった。宿の対応も家族的でいい。宿主の皆さんにはこれからも頑張ってくれる事を心から望む。

江戸や
<所在地> 栃木県那須塩原市板室860   <TEL> 0287-69-0216
<源泉名> 新板室温泉組合源泉(板室13)
<湧出地> 栃木県黒磯市板室字程久保841の1地先
<泉質>  アルカリ性単純泉   <pH> 9.5  <泉温> 45.1℃
<成分総計> 0.711g/kg     <蒸発残留物> 653.8mg/kg
    カチオン Na:143.1mg Ca:61.9mg  計 205.8mg
    アニオン SO4:427mg Cl:29.3mg CO3:9.5mg 計 469mg
    遊離成分 メタ珪酸:36.3mg   ガス分 記載無し
<分析年月日> 平成7年2月10日
<立ち寄り> 不可

加登屋旅館 
<所在地> 栃木県那須塩原市板室859   <TEL> 0287-69-0201
<源泉名> 室井・高根沢共有1号源泉(板室8)
<湧出地> 栃木県黒磯市板室750-56
<泉質>  アルカリ性単純泉   <pH> 9.5  <泉温> 44.9℃
<成分総計> 0.695g/kg     <蒸発残留物> 698.3mg/kg
    カチオン Na:146mg Ca:61.3mg  計 208.9mg
    アニオン SO4:403.8mg Cl:31.5mg CO3:7mg HCO3:4.5mg 計 449.5mg
    遊離成分 メタ珪酸:37.1mg   ガス分 記載無し
<分析年月日> 平成7年2月10日
<立ち寄り> 不可

山喜荘
<所在地> 栃木県那須塩原市板室844   <TEL> 0287-69-0214
<源泉名> 山口源泉
<湧出地> 栃木県黒磯市百村字屋敷内地先
<泉質>  アルカリ性単純泉   <pH> 9.7  <泉温> 41.7℃
<成分総計> 0.703g/kg     <蒸発残留物> 724mg/kg
    カチオン Na:144.2mg Ca:70.3mg  計 216.1mg
    アニオン SO4:418.5mg Cl:20.8mg CO3:35.5mg HCO3:8.3mg 計 486.8mg
    遊離成分 メタ珪酸:0mg   ガス分 0mg
<分析年月日> 平成元年7月17日
<立ち寄り> 不可

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コメント

柔らかいやさしい湯に入りたくなった時に時々板室にいきます。

初めて行く前に、板室温和会で情報を仕入れた時、一ヶ所循環があると聞き、どこか気になっていましたが、江戸やの露天の事だったのですね??
江戸やの露天は、入ってみたいけど、小さい透明の混浴なのでさすがに勇気がなくて未湯でした。

続きを楽しみにしています。

投稿: のん | 2006/06/03 10:56

いよいよ板室レポが入りましたね~( ^ ^ )
江戸やの露天風呂は殿方が入れかわり立ちかわりで
結局入られず終いでした。

ところで傘、いろいろなお宿の傘があちこちで入り乱れ
思わず笑ってしまう程でした。参加者の誰だったかも
大黒屋の傘をさしておりました。
加登屋本館の湯は気になりますね~。
あの風情なら、浴場風情も密かに期待しています。

のんさん、はじめまして。一井屋さんも半循環です。
けれど、トロミのある湯と、あの木造浴槽は
心地いいですね~。またゆきたいです。

投稿: まぐぞー | 2006/06/03 22:15

>のんさん
多分、循環は一井屋のことではないかと。
ただし、塩素は匂わなかったし、湯の鮮度も十分でしたが。
なにせ、板室じゃグリーングリーンが塩素まみれで最悪ですからね。

投稿: 流れ星@番頭 | 2006/06/03 22:21

>まぐぞーさん
一井屋の件、同時に書いてましたね。
すぐ気付かず、失礼しました。
まぐぞーさんのブログにもオフ会のことアップされましたね。
山快に入った時、まぐぞーさんは雲海閣ではなく喜久屋に行かれていたとは知りませんでした。
それと、山喜荘に混浴内風呂があったんですか・・・
これも気が付かなかったなぁ。

投稿: 流れ星@番頭 | 2006/06/03 23:03

流れ星さん、こんばんは。
山喜荘は、男性陣が入られていた内湯入口に
「混浴」との掲示がありました~。
でも・・ほぼ男性浴室と化してましたが・・( ^ ^ ;)

喜久屋は、なかなかよかったです。
温泉犬ならぬ、温泉九官鳥がおりました( ^ ^ )

投稿: まぐぞー | 2006/06/04 00:14

番頭さん、こんばんは。
そして、まくぞーさんはじめましてm(__)m

一井屋が半循環だったのですね。
のんは日帰りで木の方の浴場に入りましたが、まくぞーさんがおっしゃる様にとろんとした感じの新鮮な湯があふれていて気持ち良く、チェックせず掛け流しだと思っていました。
タイルの方のお風呂は半循環と書いてある方がいて、木の方に入って良かったと思っていましたよ。
しかし、気持ちいい湯なので、良しとします。

喜久屋も時々行きます。
のんが行った時はいつも空いていて、一日部屋も借りて鹿の湯を独占で満喫出来ました。
九官鳥もかわいいですよね(^^♪

投稿: のん | 2006/06/04 00:58

板室レポ期待しています

投稿: 夢来人 | 2006/06/04 10:58

山喜荘の混浴は障害を持ったかたの介護の為の気配りのようです。

私は共同湯系でしょうか。

投稿: Take | 2006/06/04 20:10

>まぐぞーさん
温泉九官鳥か~。こりゃどうしても喜久屋に行かねばっ。

>のんさん
喜久屋は行かれてますか。さすがのんさんです。
一井屋は新館、本館とも循環していました。源泉投入量が結構多いのですかね。加温が主目的だと思います。

>夢来人さん
板室温泉、意外によかったですよ。マニアは敬遠しがちなのに、超が付く皆さんはむしろそこを選ぶ。そこが凄いですね。

>Takeさん
介護ですか!そんなこと思いもしませんでした。
尚更、山喜荘が気に入りました。

そそ、共同湯系忘れてましたね。

投稿: 流れ星@番頭 | 2006/06/05 00:08

まぐぞーさんって
例の「へんないきもの(温泉マニア)」のマンガ
書かれた方ですよね。
世紀の大傑作ですよね、あれ。

のんさんスゴイですね。那須の喜久屋も時々とは。
どの地域でも穴場を熟知されている。
行った時は夜だったので、九官鳥寝てたかな。
全く気が付かず。

投稿: デミオ | 2006/06/05 23:45

板室温泉は、沼ッ原湿原や乙女の滝を訪れる際によく通りますが、「素通り」していました。

板室温泉は那須と塩原の両温泉地の中間に位置していて、
マイナーな存在のように思っていました(こういったら、板室温泉の関係者、そのファンのみなさんはお怒りになるでしょう。ごめんなさい。私がよく知らないだけでした)。
お年寄りが湯治に訪れる温泉地という
印象を持っていました。

一人泊をする私ですが、
某ネットで、「一人泊OK」の
宿として検索される山喜荘は気になっていました。

ていねいな板室温泉レポ、ありがとうございました。
板室温泉を見直しました。

那須湯本の喜久屋は、私もよく訪問します。
内湯しかありませんが、
貸切状態で入浴できるのがうれしい。
このことは、あまり知られたくないのですが・・・。

投稿: 夢来人 | 2006/06/06 23:44

>デミオさん
まぐぞーさん、のんさんとホントにシブいとこ回りますね~。
喜久屋に行かなくちゃ。

>夢来人さん
いやー、板室には全く同じ先入観持ってましたよ。
それと、最近行かれた川俣もつい通過してしまいますよね。
あらためて訪れてみると、貴重な発見があるものですね。

投稿: 流れ星@番頭 | 2006/06/07 02:37

少し前、番長が膝を怪我してしまい、思いもかけず突然板室に二泊してきました。

宿泊は、勝風館。
温泉はもちろんの事、値段を考えると大満足な家庭料理風の食事がお気に入りの御宿です。

湯廻りものん達としては頑張りました。

江戸屋の露天は、レポからあまり期待していませんでしたが、マイナスイオンいっぱいで、とてもいい湯でした。
ただ、女湯でも、露天のおじさんと何度も目が会うので、シャンプー等はまだ、のんには出来なそうです。

加登屋別館では、なんの案内もなかったので、家族風呂と、打たせ湯の混浴に入ってきました。
家族風呂は小さい分新鮮だし、なんといっても、打たせ湯のドードーと掛け流る気持ちいい温湯は、もう極楽!いつまでも入っていたくなりました。

水清館の長寿の湯に入る頃には、浴感ペトペトで、改めて板室の湯が好きになりました。しかし、こちらも山側の道のお兄さんやおじさんと目が合い、番長抜きでは入れないかな^^;

旅館仲久さんは、電話もしてもらいましたが、おじいさんが一人でやっていて、宿泊客もあまりいないという事でクローズでした。残念。
辞めてほしくないですね。

二日目に廻ろうと思っていた山晃館とフィッシュランドは雨の為中止。次回のお楽しみとします(勝風館すでに予約済み(*^^)v)

やしお、一八と、お食事処も廻り、どちらも生ビール、チューハイと共に美味しくいただきました

投稿: のん | 2007/09/29 15:21

>のんさん
勝風館に二泊ですか、いいですねぇ。いかにものんさんらしい気がします。しかも板室湯めぐりはさすがに充実していますね。
加登屋別館の打たせは前回入れなかったので一層行きたくなりました。
旅館仲久のようなとっても小さな宿が消えていくと寂しいですね。
板室の静けさは格別です。

投稿: 流れ星 | 2007/10/02 09:39

板室、月一、宿泊で湯治に通う予定です。(^^♪

山喜荘が、休業中で残念ですが、休業期間が長いなーと思っていたら、改装ではなくて、完全建て替えでした。
来春オープンとなっていました。
ちょっと楽しみです。

投稿: のん | 2007/10/02 20:21

>のんさん
月一の板室、いいですねぇ。

山喜荘の建替えってグッドニュースですね。
サイトにも書いてありました。
来春是非行きたいものです。
泊りに行けるかな?

投稿: 流れ星 | 2007/10/09 16:55

山喜荘は、4月にグランドオープンで、名前も、Onsen Ryokan 山喜と改名です。
二階建て8部屋で、温泉付が、2部屋。
ただ、料金も大幅にアップで(ここからは問い合わせの返信を貼りますね)
温泉付は、定員数が4名様でお一人様1泊2食付き21,150円(税込み)となっております。また、2名様のご利用ですと、23,250円(税込み)となります。違うタイプのお部屋ですと、15,900円~19,050円(税込み)までございます
だ、そうです。
休前日の問い合わせですが、平日は、安いのでしょうかね?
連泊湯治には、利用出来なくなっちゃいました。
オープン予定等は、これからホームページをアップしていくみたいです。

部屋付温泉ポリ風呂の時代に入れず、やはり悔やまれます。

投稿: のん | 2008/03/10 20:08

抜けましたが、大浴場には、露天風呂もあるようです。

投稿: のん | 2008/03/10 20:31

>のんさん
遅レスごめんなさいcoldsweats01

Onsen Ryokan 山喜は4月8日オープンだったんですね。これからも一層頑張って欲しいものです。
料金は一流ですから少しビビリますが、のんさんご夫婦ならきっと宿泊されるでしょうからそのレポを心待ちにしていますね、ヨロシク。

投稿: 流れ星 | 2008/04/21 16:44

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