スパリゾート・フジ 天然温泉「森の泉」
7月11日号の予告通り、8月20日県内では久々の新施設、スパリゾート・フジが真岡市にオープンした。北関東道路が完成すれば真岡インターからすぐの場所で、国道408号線沿いの分かりやすい場所にある。
遠くからでも目立つ瀟洒な白いビルはラブホテルと見まがう感じだ。
掘削中から気にしていたし、豊富な高張泉を掘り当てたとのことだったから大変期待してオープン当日夕方に行ってみた。正直に言えば温泉ファンの行くところではなかった。折角の高張泉をおもいっきり希釈し、すべてが循環加熱だ。「露天風呂」はわざわざドアで仕切っているものの、屋根に覆われた浴室であり、「空しか見えない」以前の問題だ。仕切りのある洗い場は快適で、ソープ類も問題なしで21人分も並んでいる。サウナが妙に充実し大浴場内にフィン式とミスト式の2種類があり、水風呂もちゃんとある。但し、この水風呂や立ち湯も含め、水深120cmの浴槽がたくさん有り、大人はともかく小学生には危険ではないか。
不思議だったのはモンゴリアンサウナだ。
ただの広い空き部屋がストーンストーブで45℃以上になっているだけだ。だれも入ってもなく、説明できるスタッフも居ない。ただのスペースの無駄だし、無人の部屋を暖めるエネルギーももったいない話だ。
どこを見ても温泉を愛するオーナーや設計者、建設屋の姿は全く見えず、高級スーパー銭湯の類でしかない。
初日のせいか塩素臭は皆無だったが、これも添加忘れだけの話かもしれない。
水風呂の溢れた水が十分排水されずビシャビシャでその対応に追われていたが、排水容量の設計が足りず、水風呂が溢れるとは思いもよらなかったのではないか。
各浴槽に一応湯口が付けられていているが、どれにも湯は出ていない。そのことをそばにいたスタッフに聞いたら「伝えておきます」との返事で、その後「水面の高さのセンサーがあり、水位が下がると信号が送られて湯が出るようになってます」と回答をくれたが、全く笑止千万だ。あの湯口は循環でも一応そこから源泉でも流しだしてくれなくちゃ温泉とは全くいえない。自家源泉を持つ意味が分かっているのだろうか。
浴衣を渡されたがプールならともかく入浴客には無用の長物だ。フェースタオル、バスタオルも貸してくれるがどう考えたって余計な費用しか掛からない。そのくせロッカーは200円投入式で、帰りには100円戻ってくる。それなら入浴料780円の方が正直ではないか。料金徴収もなにもかもあまりに素人臭いとしか言いようが無い。
腹が減っていたので食事をどこにするか迷ったが、あえて客の入ってない1階の「森の妖精」という自称ファミレスに入ってみたが、驚いたことに自分でお盆に料理を載せていくカフェテリア方式の店だった。味は悪くはなかったし料金も安かったが、次に行くことはないだろう。間違って社員食堂に入ったのかと思った。
<施設名> スパリゾート・フジ 天然温泉「森の泉」
<所在地> 栃木県真岡市長田1715-1 <TEL> 0285-85-5526
<泉質> 食塩泉(弱アルカリ性高張性高温泉)こちら参照
成分総計 12.445g/kg pH 7.5
成分に影響を与える項目(掲示あり)
●入浴に適した温度にするために加水する場合があります。
●入浴に適した温度維持のために加温する場合があります。
●温泉資源保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を利用しています。
●衛生管理のため塩素系薬剤を使用し消毒しています。
<営業時間> モーニング営業 5:00~9:00
通常営業 10:00~23:00
<入浴料金> 大人(高校生以上) 680円
小人(3才~中学生) 380円
幼児(0才~2才) 100円
モーニング営業 大人 400円 小人 200円
この料金でいつまで頑張れるか見ものです。
さすがに無理だったようです。現在の料金(2008年12月1日)は、
大人(高校生以上) 880円
小人(3才~中学生) 580円
幼児(0才~2才) 200円
モーニング営業 大人 500円 小人 300円
相変わらず、フェイスタオル、バスタオル、館内着を含む料金です。
最近のコメント