【鬼怒川】岩風呂
鬼怒川公園岩風呂
この温泉施設は旧藤原町が町営日帰り温泉として建設し、合併により日光市営施設となった。全国的にも有名な鬼怒川温泉では意外なことに唯一の公的施設の外風呂と言うことになる。湯めぐりを始めた当初公的施設が中心だったから訪れたがあまりの塩素臭と素っ気無い造りに以後全く寄る気がせず、浴室の様子も記憶が薄れてしまった。
たまたま岩風呂でゆず湯をやっているという新聞報道(12/8)を見て行くことにした。
東武鉄道「鬼怒川公園」駅の名前の由来はこの公園があるからで、地図上ではプラットホームのすぐ隣にあるが、実際は公園が高い位置にあり駅側からは見えないが駅前から徒歩で簡単に行ける様になっている。
車で行く際は星のやの反対側にあるガードをくぐって道なりに進み、鬼怒川公園の中へ入っていけばいいのだが、ちょっと迷うかもしれない。
30台以上置けそうな駐車場から階段を下ると施設の入り口だ。
入浴券を自動販売機で購入し、番台のような正面の受付に座るおばちゃんに渡す。
その後ろはソファーのあるロビーで男女浴室の入り口は受付の左右すぐだ。
男湯は左、女湯は右に固定してあるようだ。
脱衣場に入ると青い扉が並んでいる。
確かに「コインロッカー」の形そのものだが、コインバック式ではなくコインの要らない「無料」のコインロッカーは大変珍しい。
洗面台は3人分でドライヤーは2台設置されている。但し有料だったような気がする。
分析表やら、成分に影響を与える項目もここに貼られている。「加水」「加温」「循環・濾過」「滅菌」というのは日光市営じゃしかたがないだろう。
内湯は浴槽が2つで、2面にカランが設置されている。10人分はあった。ゆず湯はどうやっているかと思ったら、写真のようにプラスチックのカゴにぎっしり入れて浮かんでいた。湯にゆずの香りはまったくしない。気分はたしかにゆず湯ではある。
いつものように湯口で湯をすくい、香りと味を確かめてみると意外や意外、鬼怒川温泉らしい香りはするが塩素はほとんど感じない。湯に浸かっていても鮮度を感じる。半循環で源泉の投入量が結構多いのだろうか。
露天風呂は周囲が広く、向かい側の山を借景としてかなりの開放感がある。
パンフレットの岩風呂は合成写真であれほど大岩ではないが、たしかに内湯も含め「岩風呂」といって間違いない。
畳の休憩スペースでは食事も提供しているが、4時というのにうどんはなし、ライスもなしときた。ラーメンを注文したが味はまあこんなもんか。セルフサービスと書いた水を入れたポットが空になっていて厨房に伝えたが一向に水を入れる様子が無い。そのことでウチの奥さんがプチッと切れてきつく抗議していたが、そんなことで凹むようなおばちゃん軍団ではなかった。
あくまでも湯上りのビールを提供するところ、なのかもしれない。
<施設名> 鬼怒川公園岩風呂(日光市営)
<所在地> 栃木県日光市藤原19番地 <TEL> 0288-76-2683
<源泉名> 鬼怒川川治温泉観光開発1号2号混合泉
<湧出地> 栃木県塩谷郡藤原町滝地内
<泉質> アルカリ性単純温泉 <pH> 8.6
<泉温> 44℃ <知覚的試験> 無色澄明で無味無臭
<成分総計> 0.232g/kg <蒸発残留物> 181mg/kg
カチオン Na:21.6mg K:0.8mg
Ca:31.4mg Mg:0.4mg Fe:0.2g 計54.8mg
アニオン Cl:4.3mg F:0.8mg HCO3:28.4mg
SO4:97.3mg CO3:3.2mg 計134.1mg
遊離成分 メタ珪酸:43.4mg メタホウ酸:-
ガス分 -
その他の成分 Cu:0.09mg Pb:0.05mg 総砒素:0.02mg
<分析年月日> 平成3年10月7日(公営にしちゃ古すぎる!)
<成分に影響を与える事項> 加水 加温 循環ろ過 滅菌
<営業時間> 10:00~20:30(21時閉館)
<入浴料金> 大人 500円 小学生 250円 幼児無料
2007.12.09 再訪
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