2007/07/11

【真岡】森の泉オープン前

スパリゾート・フジ 天然温泉「森の泉」
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栃木県内では久々の新源泉を使ったまったく新しい温泉施設が来月オープンする。
一昨年掘削許可を取り、昨年冬から夏にかけ掘削し、1500mで温泉脈にあたっていた。掘削当時はアル単のようなことを聞いていたが、現在の泉質は高張性の食塩泉とのことで大量加水さえなければとても期待が出来る。井頭温泉よりは薄いようだが、11g/kgほどのようだ。pHは7.5。
HPを見ると、入浴施設は地下にあり、露天風呂もそこでは景色は期待できないが、岩盤浴はともかく、ゲルマニウム温浴、モンゴル式サウナなんていうのは別料金のようだが一体どんなものか大変気になる。

館内着、貸しタオル付きで680円という驚異的な値段の設定だが、これはいささか心配だ。いくらなんでも割が合うはずがない。日帰り温泉ファンは必ずしも館内着を快適とは感じない。ましてタオルは常時持参だ。何も付かなくてもこの値段で時間制限無しであれば十分リーズナブルだ。
もうひとつの不安は、今まで公営温泉しかなかった真岡市に民間施設が出来たことで入湯税を徴収する条例が作られないか、という点だ。これまで多くの市で同様な問題が惹起し、その対応のためにオープンが遅れた例も多い。日帰りで50円は仕方がないかもしれないが・・・

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↑の写真は2007年7月10日に撮影したが後40日追い込めば完成は間に合うのではないか。大変楽しみな施設ではある。

<施設名> スパリゾート・フジ 天然温泉「森の泉」
<所在地> 栃木県真岡市長田1715-1   <TEL> 0285-85-5526 

<オープン予定> 2007年8月20日

<泉質> 食塩泉(高張性・中性泉)

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2007/05/25

瑞穂蔵

瑞穂蔵
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以前から前を通過するばかりで宿題にしていた一軒茶屋の瑞穂蔵に入ってみようと。
行列が出来るほどの大混雑だったけど名前を書いておくと10分もかからず順番がきた。
田舎御膳というのを注文したが、精進料理で確かに田舎のご馳走だった。
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釜炊きのご飯はおひつに入れられ証拠を見せるかのようにおこげが一番上に乗せてあった。おひつごとお代わり自由とのことだったがご飯だけ食べてもねぇ。

お腹は大変いっぱいになり、敷地の中をいろいろ偵察。水車がいくつもあって、しかも稼動していた。
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070519_041ここに行く前に、栃木県内で一番道の分からないカフェと評判の Cafe K へ行ったが、なんと残念なことに第3土日はお休みだった!

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2006/10/02

最新情報2@栃木

先週、TV東京の旅番組で連泊特集があり、栃木は川治温泉の長生閣明月苑が選ばれていた。なかなかの選定だ。あそこの魅力がよく出ていたように感じた。

さて、今日(10/2)の下野新聞に2件目にとまる記事があった。

【市営温泉やまびこの湯からすやま】
   ーーー記事より抜粋ーーー
赤字経営が続いたため4月から一時休業し、指定管理者制度を活用して新たに営業を始める横枕の「市営温泉やまびこの湯からすやま」のオープン記念式が1日、同所で行われた。
 (中略)同温泉は「大金温泉グランドホテル」が新たな経営体として運営し、同温泉から源泉を輸送して使用。敷地内に広さ約90坪の農産物直売所「びっくり市場」を設置したほか、11月には手打ちそば店をオープンするなど「道の駅風」の営業を行う。
入浴料金 大人500円  子ども250円  70歳以上の市内在住者200円
3日までは入浴料は半額
所在地:那須烏山市横枕473-1  TEL:0287-82-0026

※4月以前のやまびこの湯は、引き湯していたゴルフ場が倒産したことや、汲み上げポンプが故障したことなどで昨年から温泉ではなく水道水で営業していた。もともと浴感の薄い循環湯だったからそれほどの泉質劣化というわけではない。今回、大金から運び湯ということでカルシウム分の多い食塩泉に入れるのは随分改善かも知れないが、加水の程度はどの位か大変気になる所だ。足が遠のいていた施設だが、近いうちに行ってみなくてはいけないだろう。

 
【田代山林道一時解放へ】
土呂部と福島県境を結ぶ県道栗山ー舘岩線(通称・田代山林道)が2日、秋期一時解放される。
10.3km、幅員4-7m。大半が砂利道だが、県道黒部ー西川線との分岐から車で約40分で田代山(1,926m)の登山口駐車場に着ける。
秋期解放は昨年に続き2年目。紅葉期の昨年10月中旬の週末は1日250台前後の車両の通行があった。
県境付近や田代山登山口周辺は既にうっすらと紅葉しており、10月中旬が見頃。林道からは三河沢ダムや日光連山の山容が裏から一望できる。
通行は午前7時ー午後5時で、夜間は通行止め。大型車は不可。解放期間は11月26日まで。
雨量が基準を超えると通行止めとなる。積雪によっては「11月26日以前の閉鎖もありうる」(県日光土木事務所)としている。問い合わせは同事務所道路保全課(電話:0288-53-1221)

※田代山は大きなクレーター状の山頂で湿原が広がる絶景の山だ。ここに登ろうとこの林道へ向かい、敢えなく引き返された思い出がある。ここを通れば、福島県舘岩村の湯の花温泉が近く、木賊温泉にも足を延ばすのに都合がいい。絶対お薦めだ。

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2006/03/27

那須温泉入浴手形

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那須温泉郷 温泉入浴手形というものがある。
この手形を500円で購入し、提示するだけで那須湯本の
 ①十石荘(通常入浴料金1000円)
 ②清水屋旅館(同1000円)
 ③立花屋はなやホテル(同600円)
 ④那須ビューホテル(同土日1500円)
 ⑤高原荘(同500円)
 ⑥旅館富士屋(同未確認)
-の6施設すべてが無期限で、500円で入湯可能という大したものだ。

宿にはあまりメリット無いせいか、最近は湯本の土産物屋さんでも見あたらない。夢来人さんから「焼き魚あきもとは手形が出来た時大量に買い込んだからまだ在庫がある」という貴重な情報をいただき寄って購入した。
 
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それだけじゃちとまずいから、イワナ定食(\1100)を昼食に食べたが、魚が新鮮でとても美味しかった。
もちろん、うどんそばもあり、それも旨そうだった。
 
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このあきもとは少し離れたところに釣り堀も経営していてその名前が「つれない つり堀 つり天国」。TVの取材も受けているようだ。

◆ 焼き魚 あきもと
  栃木県那須郡那須町高久丙1195   TEL:0287-76-1391


※ 月光さんからの情報できのこの宿高原荘にまだ在庫があるそうです。高原荘は手形には700円と書いてありますが現在は500円で入れますから手形のあるなしに関係ないですね。
 

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2005/10/26

【日光湯元】平日ドライブ

 奥日光の紅葉が見頃と思われ、平日の午後ならラッシュも無かろうと思い出かけてみた。小来川から清滝に抜ける裏道はすれ違う車もわずかで景色も良い。途中地元の主婦達が集まりソバを打ってくれる「山家(やまが)」に寄りそばを食べたがこれは一級品だった。
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大きな干し柿用の渋柿が4個で100円、ならの炭が200円と地産のお土産が安く、つい買い込んでしまった。

山家  栃木県日光市西小来川4735-1 TEL 0288-63-3188

この道は林の中を登り切り、峠に出ると正面に日光連山がそびえ、日光の市街地が下に広がる。大好きな景観だ。下ると和の代温泉の横を通り抜け見向きもしない。一気呵成にいろは坂を目指す。順調だと思っていたら、明智平の手前5kmで大渋滞。事故かと思ったら只の自然渋滞で、中禅寺湖に抜けるまで1時間掛かってしまった。さすが奥日光の観光シーズンではある。四季彩の出迎え用バスが割り込みを繰り返しながら走っていた。素性が知れる。

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中禅寺から湯元まではどんどん車も少なくなり順調で黄色に染まった木々が実に見事だ。金谷ホテルの周囲は赤く紅葉した木が多く、高級な老舗の配慮が感じられる。
竜頭の滝に寄りたかったが時間が遅くなってしまったため先を急ぐ。今月で閉館となる幸の湖荘も車が一杯だった。最後だから賑わっているようだ。坂を上りきった所にある竜頭山の家もこれからどうなるのだろうか。金色に染まったカラマツを眺めながら戦場ヶ原にさしかかるともう草紅葉は終わり、枯れ草だ。しかし周囲の山は美しい。
日光湯元温泉に到着。混雑はしていない。紅葉も言うことなしだ。無理にでも来た甲斐があるというものだ。
おおるり山荘に女房を降ろし、釜屋旅館へ向かう。随分寂れているなと思ったら裏口だった。
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反対側へ回り、豪華な玄関を入りフロントに立ち寄りをお願いすると、「3時までなんです」との返事だ。しょうがないからいろいろ情報収集だけして退散する。
当初から考えていたゆ処山月五識の湯へ回る。日光湯元温泉で日帰り専用施設は温泉寺は別として、こことはるにれの湯だけだ。
期待通りの硫黄の香る白濁の湯だが、新鮮なせいか、濁りは少なく半透明だった。ここのレポは次回。
2005十分温まってから温泉街を歩いてみる。あんよの湯に大勢の人たちが足を入れていた。見た目、五識の湯より白濁しているように見えたが、源泉は同じだ。
日が沈むと急に冷え込んでくる。急いでおおるり山荘に戻るとちょうど夕食時間のため風呂は無人だ。こっそり写真だけ写させていただいた。次回は必ず入りたい。
帰途はやはりいろは坂は渋滞していた。といっても止まるわけではない。日光宇都宮道路も順調に流れ、早めに帰宅できた。

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2005/10/11

【栃木】銭湯はしご

タウンページで調べると栃木市には3軒の銭湯(アルプス温泉、翁湯、玉川の湯)がある。10月10日銭湯の日に何かやっているかなと行ってみた。

まずはアルプス温泉

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狭い路地の奥にあるが、薪を燃やすボイラーの煙突で遠くからでもすぐ判る。はじめ気が付かなかったが建物の裏には結構広い駐車場もある。昔から営業しているから町中でも広い土地は持っているようだ。
正直言ってかなりくたびれた外観だ。暖簾をくぐると左側が男湯で、先客は0だった。歴史が染みついた下駄箱に靴を入れ、料金を払うと、これまた古い籐の籠が積んであり、これに服を入れて床に置いておく。棚のようなものはない。
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両側の壁に5つずつ、10人分のカランが並び、やはりシャワーは固定されコックが付いている。桶はやはりケロリンだ。
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奥に大小の浴槽があり、小浴槽は浅くぬるい。大浴槽は1mほどの深さがあり、43℃でエアの管から泡が立ち上る。入浴剤が入れてあり、かなり匂う。これは浴後も肌に残っていた。
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開業後100年は経っているそうで、壁に貼られている注意事項が書かれた看板は今は亡きしゅろノ木薬局だった。何故「アルプス温泉」なのかは判らなかった。

<施設名> アルプス温泉
<所在地> 栃木県栃木市万町28-9    <TEL> 0282-22-3622
<営業時間> 9:00~22:00
<入浴料>  大人 300円  中人(小学生) 130円  小人(6才未満) 70円
      平成5年1月20日からの料金


次に翁湯に回ったが、これまた狭い路地にあり、駐車場がよく分からなかったので通過した。いかにも銭湯らしい趣のある建物だったが。
2005ミツワ通りに回り、金魚湯センター玉川の湯 へ行ってみた。ここは駐車場の表示がはっきりし、駐車台数も多い。
ここもなかなか趣のある建物だ。玄関前に金魚のモニュメントがあったりする。暖簾をくぐり右側が男湯だ。
ここも、脱いだ服は床の上に籐の籠に入れて置いておく。貴重品はロッカーに、とあり、番台で鍵を渡してくれるそうだ。
脱衣場と浴室は透明のガラス戸で仕切られているから、お互いに丸見えだ。
ここでは先客4人、その後も次々に入ってきた。若い人も多い。

カランは22人分あり、十分だ。奥の壁には、その名の通り水槽に驚くほど多数の金魚が泳いでいる。
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浴槽は3つあり、日替わりのジャスミン風呂、深い大浴槽、超熱湯のジャグジーと並んでいた。ジャスミン風呂の横にはおっぱいの大きな女河童さんが座っている。循環はしているだろうが、塩素は匂わず、アルプス温泉と違い、湯の鮮度は高い。ジャグジーはおそらく50℃あり、とても入れなかった。後で加水して入っている人がいたが。ここもケロリン桶でカランのシャワーは固定式だ。この高さや出てくる湯の温度が快適だ。一定量で止まるようなこともなく、スパ銭や温泉施設の妙に高い位置にあるシャワーよりはるかに使いやすい。
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脱衣場には陳列ケースに関係する古文書が飾ってあり、文久だの、嘉永なんていう年代が見える。

<施設名> 金魚湯センター 玉川の湯 
<所在地> 栃木県栃木市室町3-14   <TEL> 0282-22-1865
<営業時間> 9:00~23:00   水曜定休
<入浴料> 大人 300円  中人(小学生) 130円  小人(6才未満) 70円
<温泉犬・牛乳> 猫はいたが犬はいない。 森永瓶牛乳 120円

     2005.10.10 

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2005/10/10

【鹿沼】末広湯

2005


10月10日は1010に引っかけてせんとうの日、銭湯の日となっている。その前日だが鹿沼のぶっつけ祭りの祭り屋台を見るついでに鹿沼市には一軒だけ残った末広湯に入ってきた。
福田屋鹿沼店の道を挟んだ反対側にあるが、よくあるお風呂屋の家構えではないため、実は気付いてなかった。
裏側から探していたら、煙突から薄く煙が上がっていたためすぐ見つけたのだが。
コインランドリーも併設されていて、燃料の廃木材が積んである。入口に回ると、「明日休業」とあり、銭湯の日はお休みだ。右側の男湯に靴を脱ぐと典型的な番台の横に入り、料金330円を払う。脱衣場は決してきれいではないが、ロッカーは勿論コイン式ではない。ロッカーの上はおなじみさん用の棚になっていて、お風呂セットが多数並んでいる。
ガラスの引き戸を開けると20人分以上のカランが4列に並び、固定されたシャワーの形がレトロで面白い。桶は大好きなケロリン桶だ。一番奥の壁に定番である富士山の絵が描いてあり、大小2つの浴槽がある。
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大きい浴槽はジェットのエアーブロー、小さい浴槽はそこから泡が上がっていて、意外に1mほどの深い浴槽だ。
湯温はいずれも45℃と熱めで、長風呂には向いていない。

上がってから話し好きな旦那としばらく話をした。後を継がせる気はなく、まもなく廃業だろうと。
1軒だけだから組合なんてあるはずもなく、何が銭湯の日だ、とも。何とも寂しい話だ。

鹿沼のぶっつけ秋祭りは名前の通り、屋台「ぶっつけ」が呼び物だが、実際にぶつけるのではなく、お囃子を競うもので、屋根の上に登った若い衆が張り合うものだ。交差点で屋台を回転させながらお囃子は盛り上がる。最大7台のぶっつけが行われていた。こういう昔からのルールに従った競い合いは見てても楽しい。

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<施設名> 末広湯
<所在地> 栃木県鹿沼市東末広町1159    <TEL> 0289-64-3494
<営業時間> 15:00~21:00  毎週月曜定休
<入浴料金> 大人 330円  中人 150円  小人 80円

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2005/09/26

10月1日オフ会開催!

急な募集で恐縮ですが、今度の土曜日10月1日に馬頭温泉の今年最後の無料キャンペーンに便乗してオフ会を開催します。この無料キャンペーンが来年も実施される保証もありませんので、もしかしたら最後のチャンスかもしれません。キャンペーン参加の南平台温泉ホテルは日帰りで入れませんから、貴重なチャンスです。
その後喜連川方面へ移動して日帰り開放していない某ゴルフ場で遅いランチを全員で食した後、高張泉に入浴するという計画です。時間はご要望に従います。なお、下野新聞をとっていましたら、9月30日号を持参して下さい。

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【集合日時】 2005年10月1日午後1時
【集合場所】 南平台温泉ホテル 足湯場
【食事代】 1000円~2000円(メニューから選んでください)
 
ご参加希望の方は、必ず下のコメントをクリックして書き込みをお願いします。
参加フォームをコピペして書いてください。時間の要望があればそれもどうぞ。

・ハンドル名:
・ひとこと:

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2005/08/27

【塩原】甘湯新湯

「甘湯新湯」を検索エンジンで引くと50件以上引っかかる。それらを読むと、黒田(温泉)さんの温泉ウォーキング/浦和発で紹介されたのが最初で「甘湯新湯」の命名者も黒田さんらしい。
私は秘湯探求の八九郎さんから直接聞いていたので大まかな場所の見当はついていた。

県道矢板ー下塩原線を福渡から登ると5kmの所に山肌から多量に湧く「幸福水」がある。あまり有名ではないが、同じ高原山に湧く水だから尚仁沢と同じだと思う。その先500mで道は分岐し、右折すると新湯方面だ。新しい道で、地図にはまだ載っていない。その道を1km強進むと甘湯沢に掛かるおおるり橋があり、続いて支流に掛かるかもしか橋がある。新湯から来れば約4kmの所だ。おおるり橋の先に沢沿いに下る林道の入口があり、4駆なら進めそうだが、遮断機手間にある広場に車を止め歩いて行くことにした。
2005ゲートを過ぎゲンノショウコやイカリ草の花を眺めながら歩きやすい道を10分も下ると、甘湯沢に掛かる橋にさしかかる。途中道一杯に水が流れていたり、一部路肩が落ちていて車で来なくてよかったとホッとする。
橋には色が付けられたりしてはなく、マークらしいものも見あたらない。
                                                   
2005黒田さんをはじめ、先駆者はここから沢に降りて渓流下りして探したようだ。しかし、勾配はきつく、石はごろごろしているし、歩ける岸は僅かでさぞ大変だっただろう。
最新の情報を頼りに、左に甘湯沢を木の間に見ながら更に林道を下る。

                                                 橋から5分ちょっと歩いた所に杉の木に巻かれたグリーンのテープが目に入った。そのすぐ下には沢に下る踏み分け道がはっきりしている。
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藪コギを覚悟していたが道の状態はよく、訪れる野湯ファンも結構いるなと感じた。数分で沢まで降り、ブルーシートが見えてくる。ちょうど台風が去った後で水量は非常に多く、徒渉出来そうな地点が見つからない。上流側に沢に倒れかかった立木があり、それに掴まりながらやっと渉った。そこからは藪コギだ。

2005湧出箇所は何カ所もあり、岩盤自体が熱く感じられ、自然の噴気合成泉かなと想像した。析出物には鉄分もあるようで、鉄味を感じたという報告もあったが、この日は金気を感じなかった。また炭酸カルシウムの温泉華も成長しており、炭酸系のイオンの豊富さが見えた。
パイプで湯溜まりから引湯していてその流量は10リットル/分ほどだった。全体ではその5倍はあるだろう。
湯温は一番熱い所で60℃ほどか。この日は雨の後なので表面水が多く温い所もあった。
飲んでみると美味しいと感じる無味無臭の湯だった。

20052005帰宅してpHを測定したら8.0程度だった。丸1日経過しても析出はない。

ネット上の記載で湯加減がちょうどよかったという、湯が注いでいる水たまり部分があるが、流入する沢水が大量で全く冷たいので生ぬるい所で足湯だけした。
この周辺は野湯として名が売れたため、何枚ものブルーシートやホース、パイプ、樋などが散乱し、それ自体は完全に自然を侵している。次の人に残してやるなんていうのはおかしい。全て持ち帰るのが原則だろう。湯沢噴泉塔に行った時も同じような光景を見た。心ない釣り人が水辺を汚すのと同じだ。

地図を添付すれば簡単だが、ここには貼らない。希望者がいればメールで送りたい。

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【塩原】小太郎ヶ淵と甘湯温泉

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塩原の福渡から信号を曲がり、バイパスを進むとビジターセンターやかんぽの宿を通り過ぎ信号のある交差点にさしかかる。ここを左折すると塩の湯や矢板方面に抜ける県道だ。塩の湯温泉には行かず道なりに少し進むと小太郎ヶ淵の入口にさしかかる。「甘湯温泉」の朽ちかけた看板が斜めになっていて、寂れた様子が痛々しい。
ダートの下りを進むと小太郎ヶ淵に至る。駐車スペースもあり、少し不思議な空気が漂う観光地だ。
案内の看板には
「戦国時代末期、塩原城主小山越前の守は、家老の言葉にも耳を貸さず里人に重税をかけていたため、ついに家老たちにより暗殺されてしまいました。家老は善政を行っていましたが、家老を快く思わない一部の家来たちは、若君小太郎をそそのかして、ここで紅葉狩りを行い、家老の暗殺を謀りました。しかし計画が事前にもれていたため逆に攻められ、矢傷を負った小太郎はこの淵に身を投げて果てたといわれています。なお、小太郎の墓は門前町の妙雲寺にあります。」とある。
100年以上経っているという茶店が沢の上に建っていて、渓流を眺めながら名物の草団子(400円)が食べられる。
1998年に製作された梶間俊一監督、中村雅俊主演の映画「オサムの朝(あした)」のロケに使われ、印象的なシーンが記憶に残っている。映画のストーリーはもうはっきりしていないが。

道は更に山奥へ続いていて、林道のようだ。橋を渡って100mほど先の右側にすっかり藪に覆われてしまったかつての甘湯温泉旅館がひっそりと建っている。
2005道沿いに湯小屋が建っていて、ここの排湯を飲んだり、すくった記述が野湯関連サイトに載っている。しっかりと鍵がかかり、中はくもりガラス越しに覗くしかない。但し湯温が20℃ほどにさがっていて、とても入れる状態ではないようだ。なお、ここの所有者は現在門前で食堂を経営している。
冬場に甘湯を訪れた時、この先は除雪もしていなくて行き止まりかと思っていたが、実は県道まで続いていて、途中に数軒の民家まである。

しかし、甘湯新湯は沢を2km以上遡った場所で、全く別な道を行く。

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